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私たちは素材の魅力を引き出すモノ作りを心掛けています。 |
○革の種類 動物の''皮''は、鞣し(なめし)という工程を経て''革''に変わります。 この鞣し方によって大きく2種類に分けることができます。 植物タンニン鞣しとクローム鞣しです。 植物タンニン鞣しは、植物から抽出したタンニンを使った 古くから用いられているナチュラルな鞣し方です。 クローム鞣しは、鉱物を使い、科学的な方法で柔らかく扱い易い素材に変える鞣し方です。 クローム鞣しの方が手は掛かりませんが、やはり革らしさ、 経年変化は植物タンニン鞣しが勝っています。 私たちが使う革も殆どが植物タンニン鞣しの革になります。 |
○革は、多量の水分と乾燥を嫌います。 水分を多く含むとカビの原因になります。 一度革内部までカビが根を張ってしまうと完全に取り除くことは困難です。 また、乾燥が進むとまず表面がカサカサし、最終的には革が割れてしまいます。 つまり、適度な保湿と油分が必要になります。 |
○革の色付け 革に色を付ける方法は大きく分けて顔料と染料の2種類あります。 油絵と水彩画のような違いです。顔料仕上げは革の表面に被膜を張っている状態。 もちろん、キズ、ムラなども隠すことができます。 色移りや退色が少なく水分にも強くなります。 しかし、革らしい変化は損なわれます。 染料仕上げは、革自体に浸み込んで着色しています。 革の自然な風合いを活かし経年変化を味わうことができます。 (MOTOの手染めも染料仕上げです。) しかし、その分色移りや退色を防ぐことはできません。 もちろんキズやムラもそのまま表れます。 つまり、染料仕上げの方がナチュラルな状態なのでメンテナンスの重要度は上がってきます。 また、油分が多い革は色素の結合が弱くなり色移りがしやすいという特徴があります。 |
○水シミ、輪シミについて クローム鞣しは比較的水に強くシミが出来にくいですが 植物タンニン鞣しはナチュラルな仕上げである程水に弱いです。 まずは革に浸み込む前に直ぐに拭き取ることです。 |
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1. 写真の状態で完全に乾いてしまうと 水シミが定着し消すことは困難です。 乾く前に行うことが肝心です。 |
2. 綺麗なタオルを水で湿らせシミ部分を馴染ませます。 注意点:強くこすらないこと。 革表面を傷めてしまいます。 |
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3. シミが目立たなくなるまで全体的に革を湿らせます。 | 4. そのまま自然乾燥。 まだ若干湿っていますがシミは消えています。 注意点:ドライヤーや直射日光で 急速に乾かさないこと。 |
5. 完全に乾いたのち、必ずクリームを入れる。(乾燥と共に、革の油分が抜けています。) ※ 靴、財布、鞄など全て共通です。 |
○防水スプレーについて
現在は被膜を張らず、革の風合いを損ねない浸透性の良い防水スプレーが
開発されています。
使い初めにかけておくと防水効果や汚れが着き難くなります。
ただし、完全に水を弾くわけではないので注意は必要です。
○靴のメンテナンス方法 まず、もっとも重要なメンテナンスは靴を休ませることです。 足は思っている以上に汗をかきます。 連続して使用するとどうしても汗が溜まり内側から痛めてしまいます。 理想は1週間、1日開けるだけでも随分湿気は抜けると思います。 エイジングのスピードは遅くなりますが靴を長持ちさせる為には 何足かをローテーションで履くことをお勧めします。 |
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メンテナンスアイテム ・ブラシ(革用) ・クリーム(コロニル・デラックスクリーム) ・クロス(柔らかなコットン製) |
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1. ブラッシング 始めにブラッシングでホコリや汚れを落とします。 ブラッシングは頻繁に行い、 靴を絶えず綺麗にしておきます。 ホコリ、汚れもカビの原因になります。 |
2. クリームを少量取る 現在クリームはコロニル・デラックスクリームを 使っています。ナチュラルな革にはやはり有機溶剤の 入っていないナチュラルなクリームがお勧めです。 他のブランドのものでもナチュラルな成分であれば 代用可能です。 コロニルは馴染も良く革の種類を選ばず使えるので 良いと思います。 |
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3. クリームの量 片足写真程度の量で良いと思います。 一度にたくさん塗りすぎるとかえって革の風合いを 損なう恐れがあります。 |
4. クリームをクロスに馴染ませる 直接クリームを靴に塗ると ムラやシミができやすいので クロスに良く馴染ませてから、塗布してください。 |
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5. 馴染ませたクリームを塗る 靴全体を円を描くようにクリームを馴染ませます。 特に指の折れ曲がる屈曲部分は念入りに。 油分がなくなると始めに革表面が割れやすい場所です。 |
6. 磨く デラックスクリームは磨く程ツヤがあがります。 ツヤを出したくない場合は、5で終わって構いません。 |
○ベロア素材の場合 |
○クリーム塗布の頻度について これはなかなか一概に言えません。 クリームを入れないのも、入れ過ぎも良くない。と言うとなんだか難しいですが、 |
○財布のメンテナンス 財布の場合は普段お使い頂く際に手の平から出る油分で充分に補えるので、 1年に1〜2回程度クリームを塗布すれば十分です。 ※最も注意する点は汗です。特に夏場ヒップポケットに入れて長く使用されると、 多量の汗で「ブク」と呼ばれる水膨れができる可能性があります。 症状としては、少しづつ革の艶が消えていき、 黒っぽい色に変わり表面がどんどん堅くなっていきます。 汗シミに気付いたら、きつく絞った布で水拭きし、 自然乾燥させ完全に乾いた後クリームを入れて下さい。(水拭きの際、強く擦らないこと。) |
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1. クリームを少量取る 現在クリームはコロニル・デラックスクリームを 使っています。 ナチュラルな革にはやはり有機溶剤の入っていない ナチュラルなクリームがお勧めです。 他のブランドのものでもナチュラルな成分であれば 代用可能です。 コロニルは馴染も良く革の種類を選ばず使えるので 良いと思います。 |
2. クリームの量 写真程度の量で良いと思います。 一度にたくさん塗りすぎるとかえって革の風合いを損なう恐れがあります。 |
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3. クリームをクロスに馴染ませる 直接クリームを靴に塗ると、ムラやシミができやすい ので、クロスに良く馴染ませてから、塗布してください。 |
4. 馴染ませたクリームを塗る&磨く 財布全体を円を描くようにクリームを馴染ませます。 特に折れ曲がる屈曲部分は念入りに。 油分がなくなると始めに革表面が割れやすい場所です。 |
○革の特徴 ・コードバンレザー ・クロームエクセルレザー ・ブライドルレザー |
Collonil(コロニル) 1909 シュプリーム デラックス(カラーレス) 皮革への浸透力が高いシダーウッドオイと |
起毛革(ベロア、ニベ、クードゥー)にはこちらをお勧めしています。↓
その他のメンテナンスへの不明点は、お問い合わせページよりお気軽にお問い合わせください。